私の行っている会社は変な人が多いのである。
何故、こんな変な人が多いのか?と言うくらい多いのである。
そんな会社の先日、の話である。
昼飯はいつもの給食弁当である。一食220円(110円を会社が負担している)とお安いのである。
しかし、食べてもまだ、何を食べたかわからない、という時が頻繁に起こりうる・・・それが給食弁当である。(この際、社名は控える。) 油っこいので、食後のタバコが非常にうまい。 そんな長所を再確認しながら、いつものごとく休憩室でタバコをふかしていた。
メンバーは同期の高島とデザインの近Dさんである。
同期の高島は、いつものように飯を食い終わった後、味噌汁だけを休憩室で飲んでいる。 習慣らしい・・・。いまだに、小学生に間違えられるほどの、あどけない顔をしているが1歳違いだ。 デザインの近Dさんは、昔「Tヨタ」にいた人である。給料よりも失業保険の方が高かったらしい。
近Dさんは髪が長くなると「昔は関取、今はちゃんこ屋」、みたいな風貌になる。(だからなんだ!)
そんなメンバーで話しいると、会社で最も嫌われている男、常務のK川が来た。
K川 「近D君、そろそろ・・。」
近D 「・・あ、はい・・。」
昼休みまで仕事か、と思いつつ聞いてみる・・。
新谷 「あ、外出ですか?」
近D 「ちゃう、掃除や!」
新谷 「今から?」
近D 「・・今からや。」
しぶしぶ近Dさんは出ていった。大変やなぁ・・と思っていた矢先、K川が帰ってきてゆびを指す
K川 「君も手伝え!!」
・・・私の昼休みが終わった。 外に出てみると、空は晴れ渡り、雲一つない絶好の掃除日和だった!
新谷 「ああ、暑い・・。」
むちゃくちゃ暑いのである。 その上、作業着まで着せられている。会社の女の子がくすくすと
笑いながら通りすぎる・・。 「おまえらも手伝え・・。」と、心の中でユビを指す・・。
どこを掃除するのかと思えば、会社のとなりの駐車場である。んっ?これってつまり人の家ちゃうんか?
・・正解である。「なんでや・・・、なんでやねん・・。」 同じ言葉が頭の中をぐるぐると回り始める。
メンバーは私と高島、近Dさん、K川を含めた7人の男たちである。6人が被害者である。
しかし、中国人のT(○ょう)さんだけは楽しそうである。
T 「ヨク コドモノコロ ヤラサレタヨ」
きっと自分の家なのである。「・・・なんでや。」
草を抜き、なぜか土を段ボール箱に詰める。
新谷 「F井さん、この土どうするんですか?」 総務部のF井さんに尋ねてみる。
F井 「さあ、どうしたもんかなぁ・・。置くところないから、総務倉庫にでも置いとこか?」
新谷 「テッ、テイクアウトするんかい!!」
おもわず、悲鳴をあげそうになった! しかもこのおっちゃん、正気である。
と、まぁこんな感じで掃除も終盤に差し掛かってきた。しかし私は一箇所掃除をしていなかった。
いや、出来なかったのである・・。
電柱の脇に止めてあるバイクの近く・・・。そこには人目につかず、ひっそりとでっかいウンコが
あったのである。例えるならば、「ウンコ界の美空ひばり」、なのである。女王なのである。
そんなウンコがあるとも露知らず、例の男がわめき散らす。
K川 「まだここ、出来とらんやないかー!!」
と、言ってがむしゃらに草を抜き、土を掘ろうとする。
ほっといても良かったのであるが、やさしい私は会社の役員を ウンコまみれ にさせないために
注意を与えた。
新谷 「K川さん、そこ ウンコ落ちてますよ・・。」
グッドアドバイスである。「だから気をつけてね。」と言う想いからきているのはあきらかである。
しかし弊社役員、振り向きざまに、
K川 「ウンコが何や!君もするやろ!!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・えっ!?俺、怒られてるの?
こんな会社で働いてます。
PS. うんこはちゃんとダンボールに入れて、今も総務倉庫に眠っています・・。合掌。
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