電球内の水分子がタングステンフィラメント表面に吸着すると、
表面で酸化タングステンが形成され、蒸発するためにフィラメントが
消耗して行きます。この反応を阻止するにラングミュアは電球内を
希ガス(アルゴン)で満たしました。水分子は図のように希ガス原子に
邪魔されてなかなかタングステン表面に到着することができません。
希ガス原子自身はタングステンと反応しません。こうしてラングミュア=
サイクルを断ち切ることに成功したのです。
希ガスとしては、アルゴンの他にもネオン、キセノンなどがあります。
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