ハロゲン電球とは?
不活性ガス(希ガス)を封入することによって水分子による酸化の速度は
大幅に減少しましたが、電球を明るくするためにフィラメントの温度を
さらに高くすると、反応速度が大きくなり、どうしてもタングステンは
蒸発して行きます。ところが電球内に微量のハロゲンガス(塩素、フッ素、など)
を入れて
おきますと、蒸発してガラス球内壁面に吸着したタングステン原子とハロゲン
が反応してガスとなり、雰囲気中に脱離します。このガスは、たまたま
高温タングステンフィラメント表面にやって来ると解離し、タングステン原子
を残して、ハロゲンガスは、再び雰囲気中へ帰って行きます。このようにして
タングステン原子がフィラメント表面へ回収されるため、寿命が長くなるわけです。
ハロゲンガスが永続的にリサイクル使用されるところがすばらしいですね。
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