発光ダイオード(LED)とは?
('00年度 片桐健治)
LEDは半導体ダイオードのpn接合を利用した発光デバイスである。
下図にpn接合ダイオードのエネルギーバンドをしめす。
このダイオードに順方向に電圧をかけると次の図のように
伝導電子と正孔が移動する。(ただし、伝導電子と正孔が
存在するエネルギーレベルのみを示す。)
この時、伝導電子が正孔と衝突すると、正孔のいるレベルに
落ち、禁止帯幅の分の余剰エネルギーが光として外に放出される。
これが発光ダイオードの原理である。発光色は禁止帯幅で決まり、
λ=c・h/Eg
λ[nm]=1240/Eg[eV]
となる。ここでλは光の波長、cは光速、hはプランク定数、Eg
は禁止帯幅で、
c=3×108 [m/s]
h=6.62×10-34 [Js]
である。下表に発光色、波長、禁止帯幅の関係をまとめておく。
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