固体表面上での色々なガス反応過程を調べるためには、その固体試料がおかれた実験容器中の雰囲気に
どのような種類のガスがどのくらい含まれているか調べておく必要があります。
このための装置が残留ガス分析計です。容器を真空に排気した後にどのようなガスが残留しているか
調べるためによく用いられますのでこの名前がありますが、真空容器中に後から導入したガスが
どのくらい入っているかモニターするためにも用いられます。ここではむしろ後者の目的で
使用します。
ガス分析の方法には色々ありますが、一般的な物は、ガスに150eV 程度の電子を照射することにより、
イオン化し、そのイオンの質量をはかり、ガス種を知ります。また、質量毎のイオン電流を計ることにより、
雰囲気中にどのくらいの割合で、それらのガスが存在するのかを知ることができます。
イオンの質量を計る方法として、磁場を用いる方法、交流電場を用いる方法、
イオンの飛行時間を
計る方法等があります。
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