発泡スチロール球を用いた C60フラーレンの作り方
摂南大学工学部電気電子工学科 表面物性工学研究室C60 FCC (Face-Centered Cubic) 構造モデルを回して見る
使用するもの
- 発泡スチロール球(直径 35mm)60個
- 木工用ボンド
- 油性マジックペン
- 直径30mmの穴のあいた板(孔定規)
- 角度定規(108°および120°)
- 電熱線カッター
製作方法
(1) 第1面を切るとき
直径 30mm の穴で切り(写真左)、切断面(第1面)に "1" を書く(写真右)。
写真は切断面を分かりやすくするため、あらかじめ着色してある。
1面目を切るとき
第1面に"1"を書く
・第1面を切るときのポイント
発泡スチロール球には北極から南極の位置に貫通する穴が空いている。色塗りのときにはここに竹串を通す。
第1面を切るときはこの穴を,斜めにセットして切る。そうすると両方の穴が無くなりきれいにできあがる。
写真は,穴につまようじをさして,説明をわかりやすくしたもの。
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(2) 第2面を切るとき
角度定規(108°)を使う。第1面("1"と書いた面)を角度定規の面に沿わせて切る(写真左)。
切断面(第2面)に"2"を書く(写真右)。
30 mm,108°(第1面に対して)で第2面を切る
第2面に"2"を書く
・角度定規に線を追加する
C60の面の角度を確認したところ38度であった。
購入した角度定規(120°)には38度の線が書かれていないので、自分で線を引いた(下図の囲まれている線)。
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(3) 第3面を切るとき
角度定規(120°)を使う。第1面("1"と書いた面)を角度定規の面に沿わせて、第1面・第2面の間の切れ線を38の線に合わせて切る(写真左)。
写真右は第3面まで切った発泡スチロール球である。
これを60個用意する。
30 mm,120°で第3面を切る
第3面まで切った写真
(4) 五員環(五角形)をつくる
(3)で出来た部品を木工用ボンドを使って5つずつ組み合わせる(写真左)。
それぞれの第1面と第2面どうしが接着するように五角形に組む(写真中)。
写真右は反対側から見た写真。 これを12個作る。
第1面と第2面どうしが接着するように並べる
五角形になるように組む
表になる方から見た写真
(5) 五員環を組み合わせる
(4)で出来た五員環(五角形)どうしを組み合わせる。
五角形6個を組み合わせると写真左のようになる。写真右は表側から見た写真。
五角形6個を組み合わせた写真
表側から見た写真完成!!
完成品
Special Thanks to
(有)井上電工 胞子職人の 皆さん。御協力ありがとうございました。
参考 URL
- 小樽分子模型の会
http://www.geocities.jp/ichirokasetu/
- 海猫屋
http://uminekoya.co.jp/
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