発泡スチロール球を用いた C60フラーレンの作り方

2007.3.5 入江井上 & Team CLUSTER
摂南大学工学部電気電子工学科 表面物性工学研究室
C60 FCC (Face-Centered Cubic) 構造モデルを回して見る


使用するもの

  1. 発泡スチロール球(直径 35mm)60個
  2. 木工用ボンド
  3. 油性マジックペン
  4. 直径30mmの穴のあいた板(孔定規)
  5. 角度定規(108°および120°)
  6. 電熱線カッター

製作方法

(1) 第1面を切るとき

直径 30mm の穴で切り(写真左)、切断面(第1面)に "1" を書く(写真右)。
写真は切断面を分かりやすくするため、あらかじめ着色してある。

1面目を切るとき

第1面に"1"を書く

・第1面を切るときのポイント

発泡スチロール球には北極から南極の位置に貫通する穴が空いている。色塗りのときにはここに竹串を通す。
第1面を切るときはこの穴を,斜めにセットして切る。そうすると両方の穴が無くなりきれいにできあがる。
写真は,穴につまようじをさして,説明をわかりやすくしたもの。

(2) 第2面を切るとき

角度定規(108°)を使う。第1面("1"と書いた面)を角度定規の面に沿わせて切る(写真左)。
切断面(第2面)に"2"を書く(写真右)。

30 mm,108°(第1面に対して)で第2面を切る

第2面に"2"を書く

・角度定規に線を追加する

C60の面の角度を確認したところ38度であった。
購入した角度定規(120°)には38度の線が書かれていないので、自分で線を引いた(下図の囲まれている線)。

(3) 第3面を切るとき

角度定規(120°)を使う。第1面("1"と書いた面)を角度定規の面に沿わせて、第1面・第2面の間の切れ線を38の線に合わせて切る(写真左)。
写真右は第3面まで切った発泡スチロール球である。
これを60個用意する。

30 mm,120°で第3面を切る

第3面まで切った写真

(4) 五員環(五角形)をつくる

(3)で出来た部品を木工用ボンドを使って5つずつ組み合わせる(写真左)。
それぞれの第1面と第2面どうしが接着するように五角形に組む(写真中)。
写真右は反対側から見た写真。 これを12個作る。

第1面と第2面どうしが接着するように並べる

五角形になるように組む

表になる方から見た写真

(5) 五員環を組み合わせる

(4)で出来た五員環(五角形)どうしを組み合わせる。
五角形6個を組み合わせると写真左のようになる。写真右は表側から見た写真。

五角形6個を組み合わせた写真

表側から見た写真

完成!!


完成品

Special Thanks to

(有)井上電工 胞子職人の 皆さん。御協力ありがとうございました。

参考 URL



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