動作原理:SnO2 薄膜を作ると、n形半導体であるから、キャリヤとして 電子を含んでいる。この薄膜の表面に酸化性のガスが吸着 すると薄膜表面から電子が奪われ、キャリヤ濃度が減少するために抵抗値が大きくなる。 逆に還元性のガスが吸着するとガスから表面に電子が移動し、ガスは正イオンとなるが、 表面のキャリヤ濃度が大きくなり、抵抗値は小さくなる。この抵抗値の変化でガスの検出を行う。 この抵抗の変化はガスの吸着する表面だけで生じるため、SnO2 の表面積を大きく すると感度が大きくなる。このため薄膜とし、また表面の凸凹が大きくなるよう、焼結材料が 用いられることが多い。
n型 半導体(キャリヤは電子)のガス吸着に伴う電気抵抗の変化