感圧ダイオードとは?
Pressure Sensitive Diode, PSD
('98年度 照本浩貴)
半導体結晶に圧力を加えると電気抵抗が変化する現象があり、これをピエゾ抵抗効果という。
ピエゾ抵抗効果には、圧力によって禁制帯の幅が変化し、それに伴ってキャリヤ濃度が
変化することに基づく等方的なものと、結晶の等エネルギー面が複雑な形状をもっていて
伝導電子の移動度に方向性があり、かつ適当な方向に圧力を加えると電子の分布が変化する
ことに基づく異方的なものとがある。大きいピエゾ抵抗効果を示す主な半導体としては
Si、Geなどがある。ピエゾ抵抗効果は圧力計、ひずみ計、音−電気変換素子などに
利用されている。PN接合や金属−半導体接触(ショットキー)ダイオード
の障壁部に集中圧力を加えると順・逆両方向ともに電流が増大する。このようなダイオードを
感圧ダイオードという。
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