グリム・グロー放電管は Grimm によって開発された固体試料の発光分光分析用のグロー放電管で、 下図のような構造を持つ。内系 8mm くらいの陽極管と試料(陰極)表面とを 0.2mm くらいの 距離で接近させ、ポンプΙを用いて電極間隙の真空度を陰極管内(4-15Torr)より低く保つ事により 異常グロー放電を発生させる。端子電圧 数100-2000V、電流 50-300mA、放電ガスとしては Ar が 用いられる。試料物質はスパッタリングにより放電領域に 放出され励起発光する。この光を石英窓から取り出し 発光スペクトルを分光分析することにより試料原子の分析ができるわけである。
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97年度、中田型グリムランプ | 98年度、山崎型グリムランプ |
下の図面と上下が逆になっています。機械工作センターの旋盤やボール盤を使用して 自作しました。同センターの酒井先生、桑田先生には懇切丁寧な御指導、御助言を賜わりました。